【広告で稼ぐ】もうひとつの方法とは？

クリック広告がアフィリエイト広告と質的に違う点

「アフィリエイト広告」は、商品の発売元が取りこぼすようよな、ニッチな切り口で広告を展開することが本質であると、前回述べました。平均的に多くの人へ訴えかけるのではなく、多様化する少数の価値観に訴えるような方法で展開していくのがアフィリエイト広告の主旨です。こだわりの視点で、商品を見せていく……。ですので、稼げているアフィリエイトサイト広告は、案外、アクセスが少なかったりするのです。

それに対して、「クリック広告」や「純広告」は、従来のマス広告的な考え方になります。

従来、雑誌や新聞などの広告は、読者の何％かが興味を示してくれる前提で、掲載されていました。不特定多数のところへ投げかけて、一部から反応を得られればいいや、というのがマス的広告の考え方です。なので、この広告が成立するためには、そもそも読者が多くないといけないですね。

読者が多いということは、媒体の記事の内容も、ニッチなテーマではなく、より広いテーマになってくるわけです。より広いテーマで多くのアクセスを集められる媒体があれば、そこにクリック広告や純広告を掲載して、収益を得られるようになります。

グーグルアドセンスなどのクリック広告は、媒体の内容だけではなく、ネットユーザーの検索履歴を分析して、ユーザーの指向にマッチした広告を自動的に掲載する仕組みになっています。その点では、旧来の雑誌の広告よりは、絞り込まれたユーザーをターゲットにしていると言えますので、マス広告というよりは、ニッチなターゲットに向けた広告に近いものです。

一般的に、クリック広告で本格的に稼ぐには、毎日１万単位のページビューが必要と言われていて、トレンディーなキーワードを使って大量のアクセスを集める「トレンドブログ」が流行っています。

ただ、一日の訪問者が５００前後でも月に１万円はいきます。１日万単位のアクセスはなかなか難しいので、５００前後を狙うサイトをいくつも作る方が良いという考えもなりたちますね。

一日５００アクセスというのは、たとえば、月の検索数が３万回クラスのミドルキーワードで検索結果１位〜２位になると、出てくる結果です。それに対して、アフィリエイト広告の場合は、たとえば一日の訪問者が数十人でも、収益があがります。

以上、クリック広告で稼ぐ方法について、アフィリエイト広告と比較しながら見てきました。最近はグーグルアドセンスで稼ぐことも「トレンドアフィリエイト」などと言いますが、アフィリエイトは本来、特定の商品と「提携」して、狙ったターゲットに広告情報を投げかけるものです。アクセス数を稼いで、確率論的にクリック収益を得る「クリック広告」とは、本質的に主旨が違う、そこをしっかり認識していおいたほうが、稼げるようになります。

次回は、広告のタイプではなく「媒体のタイプ」についての説明です。